自律神経失調症と呼ばれる症状は、頭痛・目痛・肩こり・腰痛・シビレ・不眠・食欲不振・めまい・便秘・下痢・動悸・不安症・パニック症候群など…あげていくとキリがなく、およそ本人が自覚できる全ての症状が当てはまります。
現代医学では、原因不明で様々な自覚症状があるのに検査をしても何の異常もない場合に、自律神経失調症と名づけられる事がよくあります。症状が自律神経に関係していても、自律神経失調症という病名は医学用語にはないのですから、本当はほかの病名がつくはずです。
器官 | 交感神経 | 副交感神経 |
心筋 | 収縮 | 弛緩 |
心拍数 | 増加 | 減少 |
血圧 | 上昇 | 下降 |
冠動脈 | 拡張 | 収縮 |
瞳孔 | 拡大 | 縮小 |
胃腸 | 抑制 | 促進 |
消化液の分泌 | 抑制 | 促進 |
気管支 | 抑制 | 収縮 |
呼吸運動 | 促進 (過呼吸?) |
抑制 |
◆女性が老年期に近づくに伴い、月経が不規則になり、月経がなくなるまでの閉経前後の時期を更年期と呼びます。この時期に起こるさまざまの身体的、精神的な不調を「更年期障害」と呼んでいます。
◆更年期の始まりは、個人差はありますが、40~50才のころに経験されるようです。更年期障害の期間は、これも個人差がありますが、2~3年から、長い方は10年も続く方もおられます。
◆更年期障害は、女性ホルモンのエストロゲンとプロゲステロンの2つのホルモンの分泌の変調により引き起こされるものと考えられています。そのホルモンの低下や停止によるものと、精神的要因としては、夫婦間の意思疎通不足や親の介護の問題、子どもの進路や結婚や親離れ等、これら精神的ストレスが相まって、更年期障害をより悪化させてしまうと考えられます。その更年期障害の違和感や不調は本人にしか自覚できない事が多く、家族や他人にはわからない事が多いようです。
◆顔がほてる、のぼせる、頭重、頭痛、肩こり、不眠症、イライラする、などがよく表現される不定愁訴です。
※更年期にそれらしい症状がでた時は、勝手に「更年期障害」と自己診断せずに、先ずは病院の医師に診断を受けましょう。時には重大な疾病が隠れている場合があります。
女性 | 男性 |
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準備中
風邪をひいた後に咳が止まらない、子供の百日咳、又、喘息でないのにキツイ咳が発作の様に起こる方がおられます。
これは、背骨の歪みが原因で起こる事がよくあります。
◆気管支でアレルギー反応が起こり、その結果気管支の狭窄や分泌物(痰)の増加が起こり、呼吸のたびに喘鳴(ヒューヒュー、ゼーゼー)や息苦しさが起こります。
◆喘息の子どもはランニングなどの強い運動を五~十分間続けると、気管支の狭窄が起こり、咳、喘鳴が出ることがありますが、水泳は咳、喘鳴を誘発しにくく、肺のはたらきを改善させる等、喘息の子どもに適した運動と言えます。
◆喘息の方は、まず体(背中)を冷さない事を心がけ、運動をして体を鍛えることが大切です。又、患者さんにもよりますが、ハウスダストや動物のふけなど、アレルギーの元になるものを取り除く事をおすすめ致します。
◆尚、子供の喘息の7~8割は、15歳前後までに治るとされています。しかし定期的な治療を始めるのが遅い程、治るのが遅れる事があります。
※先ずは、病院での診断を受けましょう。
※なかなか改善されない咳やキツイ咳、百日咳や喘息は、背骨の歪みが原因で起こる場合があります。
※いずれも、信頼できるカイロプラクティック等の施術院で改善する可能性があります。
下記は、あくまで現代医学での話です。
◆手指(指の付け根の関節・指先から二番目の関節)、足趾や手首の関節の痛みと腫れが数週間から数ヶ月の間に徐々に起こり、患部に熱感がある事もあり、肘や膝の関節にも痛みと腫れがみられます。
◆関節の痛みが最初は一つあるいは少数の関節から始まり、長い間には左右の同じ部位の関節にほぼ同時期に起こる事が多いい様です。
◆関節の腫れは関節液が貯まったり、関節を包んでいる組織に炎症が起こるためで、圧すと柔らかい感じがあり痛みを感じるのが特徴です。
◆関節を動かし始めるときにこわばって、なんとなく動かしにくく、使っているうちにだんだん楽に動かせるようになります。特に朝起きた時に最も強く感じるます。又、昼寝をしたり、長い間坐った後にもこわばりがみられます。慢性関節リウマチでは朝のこわばりは数時間続くことが多いいです。
◆関節痛は、よくなったり、悪くなったりをくり返し慢性の経過をたどりますが、中には、数か月で完全に治ってしまう人もおられます。
◆症状は天候に左右されることが多く、暖く晴れた天気が続くときは軽く、天気が崩れ出す前や雨の日、寒い日には痛みが強くなります。又、冷房の風があたると関節痛が強くなります。
◆病気が進行すると、関節の骨や軟骨が破壊されて関節の変形が起こり、関節を動かせる範囲が狭くなります。
◆手指が小指側に偏る尺側偏位、足の親指が外側に偏る外反母趾、膝や肘が伸びなくなる屈曲拘縮がみられます。
◆頭を支えている首の骨の一番上と二番目の関節の靭帯が弛んでズレやすくなる(環軸関節亜脱臼)と後頭部痛や、握力の低下やシビレを伴なう場合もあります。
全身症状として、疲れ、脱力感、体重減少、食欲低下が起こり。
◆肘の外側、後頭部、骨盤の上など圧迫が加わりやすい部位の皮下にシコリを生じることがあり、皮下結節とよばれています。
◆胸部レントゲンで胸水が溜まったり、肺の下部に肺線維症の影がみられる事がありますが、症状を出す事はまれです。
◆涙や唾液が出にくくなる、シェーグレン症候群が起きる事もあります。
◆心臓、肺、消化管、皮膚などに血管炎が起こり、発熱や心筋梗塞、肺臓炎、腸梗塞などの症状を引起す、悪性関節リウマチは、特定疾患として扱われ、治療費の自己負担分が補助されます。
慢性関節リウマチの診断検査に、血清のリウマチ反応(リウマトイド因子)・血沈・CRPと手のエックス線写真があります。
◆リウマチ反応(リウマトイド因子)は、慢性関節リウマチの患者さんの80~90%で陽性となります。リウマチの中に陰性の人もあります、また、慢性関節リウマチ以外の病気の人や健康な人でも陽性となる事もあります。リウマチ反応が陽性でもすぐ慢性関節リウマチというわけではありません。
◆リウマチの進行や関節症状の進行を知る為の検査として、関節のレントゲンや、胸部のレントゲンを定期的に撮影されます。又、血沈やCRPもリウマチの炎症の程度を知る上で役に立つ検査です。
◆リウマチの病勢が強いときには貧血がみられます。
◆リウマチは薬物療法を長期にわたって行うので、薬の副作用に対する検査が必要です。尿検査(蛋白や血尿)、血液検査(貧血・白血球・血小板の減少)、血液生化学(肝機能、腎機能)を定期的に検査されます。
・白血病
・特発性血小板減少性紫斑病
・骨髄異型性症候群
・その他の血液の病気
血液の病気になられた患者さんの殆どが、背中の特定の椎骨(胸椎7番と8番)2つがとても不自然に歪んでいます。(自然に歪んだとは思えない異質な歪み)
手遅れでなければ、その特定の椎骨の歪みを改善することで、血液検査の結果が基準値に戻ることがあり、進行をくい止められる場合があります。
※しかし、その椎骨(胸椎7番と8番)に不用意な施術を行うと呼吸量が減少して病状をより悪化させたり、別の症状を引き起こす事もあり危険性も伴います。
※手遅れになる前に、病院での検診と、気功や東洋医学をとり入れているカイロプラクティック等の施術院へ行きましょう。上記のリウマチの症状を改善できる施術院よりももっと少ないと思いますが根気良く探して下さい。
急性の全身性麻痺(シビレ)と運動障害・ギランバレー症候群
◆急性の末梢神経炎で、病名は、1916年にフランスのギラン、バレー、ストロールの3人の報告したことに由来します。発症率は人口5万人に対し1人程度です。年齢や性別、国、地域などで発生率に差はありません。
◆多くの場合、風邪や下痢等の症状があった後、又、怪我や手術後一週間から10日くらいして突然発病します。
◆ギランバレー症候群の典型的な症状としては、まず、通常麻痺は足や手から左右対称にあらわれ急に動かなくなります。2・3日で動かない部分が徐々に体の中央部に向かって進行してきます。その後、顔面麻痺も現れるようになり、目が動かない、言葉がしゃべりづらい、まっすぐ歩けない等の症状が出てきます。同時に感覚も麻痺してしまう場合もあります。発症から2週間くらいでピークを迎え、その後、筋肉の萎縮や麻痺も同時に起こります。治療が遅れると運動障害の後遺症が残ります。
◆又、最悪の場合は、呼吸筋や脳神経が麻痺するようになり、呼吸不全で死にいたる事があります。
◆原因は、何らかにより感染したウィルスのDNAが、神経細胞のDNAに良く似ており、免疫機能が自己の神経細胞に対して誤って攻撃をしてしまう、自己免疫疾患と考えられています。しかし、病気の進み方は原因によって異なります。
◆尚、ギランバレ-症候群は超急性型であり、別の原因で類似の症状を発症する病気には、糖尿病やアルコ-ル性によるものが考えられます、又その場合は慢性的に進行していきます。
※病院での治療は、以前は急性期にはステロイド剤を大量に服用していましたが、現在では血液製剤を大量に投与する事が有効とされています。
※ギランバレ-症候群は緊急を要します、急性の全身麻痺が起きた場合は、急患で病院へ行きましょう。