カイロプラクティック&オステオパシー・東洋医学等の適応症例とその解説

危険な足の障害

糖尿病(左右対称のシビレ)

糖尿病では感覚神経の障害が先ず見られます、手や足の先がシビレたり、痛みを感じにくくなります。これらの症状は左右両方に出ます。この末梢優位と左右対称性の2点が糖尿病神経障害の特徴です。

※糖尿病は、先ずは病院へ行きましょう。

※体の捻れが起因している場合があります。病院での治療と、カイロプラクティック等の施術で体の捻れを正す事をおすすめ致します。

下肢静脈瘤・高血圧(血管がコブになる)

脚がだるく重い、かゆみがある、皮膚が硬くなって黒ずんできた、シビレがある、こむら返りが起こるなどの症状で、足の血管がコブのように膨らんでいる場合は、下肢静脈瘤です。
下肢静脈瘤とは足の静脈弁が正常に機能しなくなり、血液が逆流、うっ血をおこして足の血液循環が悪くなる病気です。原因には、体の捻れ、肥満、妊娠、立位労働などが誘因となって発症します。又、血行が阻害されるか、神経が静脈瘤により圧迫されてシビレが起こる場合があります。
静脈瘤は、進行すると皮膚炎、色素沈着をきたし、治りにくい皮膚潰瘍を形成するおそれがある為、早期診断・早期治療が必要です。

※循環器系の問題が発生しています。血圧の上昇や静脈瘤は、先ずは病院へ行きましょう。

※血圧の上昇と共に、左下肢に静脈瘤が起こる場合は、早急に病院へ行きましょう。命に関る場合が多々あります。特に自分で元気と思っている人ほど命に関ります。死んでから後悔しても始まりません。くれぐれもご注意下さい。

※体の捻れや傾きが原因で起こる高血圧や静脈瘤は、カイロプラクティック等の施術院で改善する可能性があります。病院で改善しない場合や、手術をする前に、信頼できる施術院で相談しましょう。

頭痛を伴う足のシビレ(急性で頭痛や吐気を伴う手足のシビレ)

(危険な頭痛の項を参照の事)

大腿部痛

大腿部の前部痛

太ももから膝上にかけての痛みは、大腿四頭筋の問題です。急激な運動や過剰な労働が原因で筋肉にストレスが架かり、疲労性の症状を発症します。(スクワット、重い物を上げる時に膝で持上げる、動作を繰り返す事により多発します。)

大腿部の内側部痛

骨盤前部から膝内側の痛みは、足を内転さす縫工筋の問題です。O脚や肥満と骨盤の歪みが原因で発症する事があります。
まれに内臓疾患から鼠径部から大腿内側に痛みやシビレが起こる場合があります、シビレを伴う大腿内側痛は病院での内臓疾患の検査を受けましょう。

大腿部の後部痛

お尻の坐骨から膝裏にかけての痛みは、ハムストリング筋(大腿二頭筋か半腱様筋・半膜様筋)の問題です。前屈をする動作で発症する事があります。

※大腿部の痛みのほとんどは、骨盤と腰の骨の歪みが原因で発症します。又、スポーツ等で、その筋肉に過剰な負担が架かり筋肉疲労として痛みが起こります。

※筋肉疲労の痛みは、過剰なストレスを架けないように心がけて下さい。それ以外の原因で痛みが発生していると思われる場合は、信頼できるカイロプラクティック等の施術院で改善できます。

股関節痛

股関節とは

股関節は色々な方向に自由に動く関節(臼状関節)で、複数の大きな筋肉(腸腰筋・大殿筋・中殿筋・梨状筋・閉鎖筋・その他)で周囲と強く連結されています。
股関節痛は、その股関節自体の変形やズレと、股関節(大腿骨など)に付着する筋肉の炎症などによって痛みを生じます。

股関節の亜脱臼(関節の軽いズレ)

立つ動作や歩き出す時に、急に股関節が痛み歩けなくなる事があります。これは股関節を固定している靭帯や筋肉に異常をきたしていた為に、股関節が不安定になりズレが発生した場合に起こります。

股関節前方(鼡径部)の痛み(腸腰筋腱膜炎)

股関節の周辺の筋肉の中でも腸腰筋(腸骨筋、大腰筋、小腰筋)は、膝を引き上げる等の動作で短縮します。この腸腰筋の中央付近を鼡径靭帯が横切っており、鼡径靭帯による圧迫で痛みが起こる事があります。又、長時間座っていると鼡径部や腰の奥に重だるさや痛みを感じる事があります。

股関節後方の痛み(梨状筋・閉鎖筋の異常)

梨状筋と閉鎖筋は、足先を外へ向ける動作で短縮します、又、骨盤の左右バランス維持をつかさどっています。この筋肉にストレスが架かり続けると股関節後方に痛みを生じます。二足歩行する動物は、重心が左に多く架かる事から、左の股関節後方に痛みを生じる方が多くおられます。

股関節外側の痛み(大腿筋膜腸筋の異常)

股関節外側にある大腿筋膜腸筋が損傷を起こし痛みを生じる。股関節を内側や外側に動かす時に痛みを生じる。股関節を曲げたり回旋させたときに、大腿筋膜腸筋の筋膜や腱が大転子の上を通過する時に、はじくような音がする、股関節がズレてしまうような感じがする。その時に痛みが起こる等を放置すると、股関節自体の痛みが発生します。

※股関節とその周辺の問題を放置すると、股関節と骨盤の間にある軟骨が磨り減り、その側に体重を架けると激痛が起こり歩行困難に至ります。軽い痛みや違和感であっても放置せず早期に治療して下さい。又、手術に至った方も骨盤の歪みを正してから手術をして下さい。

※股関節障害は、よほどの手遅れにならない限り、カイロプラクティック等の施術院で改善できます。手術をする前に信頼できる施術院で相談しましょう。

危険な股関節痛

身に覚えが無いにもかかわらず、急に股関節に激痛が起こった場合で、痛みが出る約3日前に体のどこかを打ったかこけるかがあれば、その時のシゲキで体が捻れてしまい、間接的に股関節が捻れて股関節周辺に炎症が起こる事があります。放置すると、股関節(大腿骨骨頭)の骨随炎や骨膜炎を引き起こす場合があります。先ずは病院で抗生物質などの投薬治療を受けましょう。その後カイロプラクティック等の施術院で施術を受けて、体の捻れを正す事をおすすめ致します。

変形性股関節症

変形性股関節症とは、長年の骨盤の捻れから、股関節の位置が逸脱して寛骨臼、骨頭、軟骨の変形により、足の付け根に痛みをきたす病気です。悪化すれば痛みの為、歩行困難に至ります。
現代の整形外科手術では、人工股関節形成術が行われますが(金属かセラミックを股関節の変わりに取り付けます)、しかし患者さんによっては約10年でその人工関節も磨り減って再度取り替え手術が必要な場合があります。

※変形した股関節の形状を改善する事は困難ですが、痛みを改善できる可能性はあります。手遅れになる前に、信頼できるカイロプラクティック等の施術院で相談しましょう。

先天性股関節脱臼

股関節の形状に異常が無い場合は、ただの脱臼ですから、施術で改善します。
股関節の形状に異常が有る場合は、構造的な問題ですが、筋肉と体のバランスを整える事で痛みは改善する事ができます。

※いずれも、信頼できるカイロプラクティック等の施術院で改善する可能性があります。

О脚から美脚へ

O脚は、腰の骨や骨盤の歪みから股関節の位置変位が起こり大腿部が開脚した結果としてO脚になります。
О脚の人はお尻が四角で扁平になり下に垂れてしまいます。又、太腿が外へ張出して太くなり、よりO脚が目立つようになってしまいます。
腰が丸まっている人は、骨盤の前部が広がり、少なからずО脚になっています。女性では子宮後屈や生理痛など様々な婦人科系疾患の要因になる事があります。
尚、О脚は、膝関節の問題ではありません、しかしO脚を長年放置すると膝関節に変形を起し歩行困難になる場合があります。
(注)特例のО脚として、膝下の骨が極端に外側に張出している方のO脚を改善するには何年もかかる事があり、あまりにキツイ場合は完全には改善しない場合があります。

※骨盤と腰の骨の歪みを正し、体全体のバランスが良くなると、O脚が美脚に変身します。又、ヒップ・ウエスト・バストも均整になり、素晴らしいプロポーションになります。又、知能や精神、内臓機能も向上します。

※ほとんどのО脚は、信頼できるカイロプラクティック等の施術院で改善します。

※カイロプラクティックや東洋医学は、健康な心身だけでなく、綺麗なプロポーション作りにも貢献しております。

膝の痛み

膝関節痛の原因

膝関節の痛みは、物理的な外力が急に加わることにより発生する、半月板や靱帯や筋肉の外傷性損傷などの急性疾患と、老化や長年の負担が原因で発生する変形性膝関節症などがあります。

急性の膝痛応急処置

痛みが急に発生した場合は損傷に伴い炎症が発生しているため絶対に温めないで下さい、まずは炎症を抑えるために氷嚢で約15程度冷し10分休み又10分冷すを繰り返し冷して下さい。その後は出来るだけ安静にして痛みが完全に消失するまでの期間(長ければ数ヶ月)は無理をせずに過ごして下さい。
(注)この期間に無理をすると寒い日に膝が痛む事が何年も続く事があります。

慢性の膝痛

慢性の膝痛を放置すると、膝関節の変形や靭帯や筋肉の硬化をまねき、歩行困難に至ります。変形がきつくなると改善する事が出来なくなります。出来るだけ早い時期に治療を行うことをおすすめ致します。
(注)特に50代の女性で体重オーバーの方の殆どが膝痛を発症されています。

大腸や直腸にポリープがある方が膝痛を訴えて来られる事が有ります、右側にポリープが有ると右膝内側に痛みが出ます、左側にポリープが有ると左膝内側に痛みが出ます、ポリープを消すと膝の痛みが無くなる事が有ります。病院での検査とポリープが消せる施術院を探しましょう。

半月板の損傷

大腿部の骨と膝頭の骨の間にはショックを吸収する為の半月板軟骨が内側と外側の2ヶ所にあり、この半月板は、スキーやテニスで転倒したり、過剰に膝を捻った場合に損傷する場合があります。又そのほとんどに靭帯の損傷も伴います。

※半月板のズレの場合は、信頼できるカイロプラクティック等の施術院へ行きましょう。

※半月板の損傷(骨折)がひどい場合で歩行困難などは病院での手術になる場合があります。

膝の靭帯損傷

スポーツなどでの膝の靭帯損傷で特に多いのは内側側副靭帯と前十字靭帯の損傷です。頻度は少ないですが外側側副靱帯と後十字靭帯の損傷もあります。

※靭帯損傷で部分断裂の場合は、1ヶ月~数ヶ月間の安静を要します。

※靭帯の完全断裂は病院での手術になる場合があります。

膝の筋肉(腱)損傷

  1. 激しいスポーツや重い物を持上げた時に起こる大腿四頭筋腱炎は膝蓋骨(皿)上端の部分の損傷や炎症で、階段の昇降の時や、重症の場合は歩行で痛みを伴います。
  2. 膝関節の内側痛(半腱様筋・薄筋・縫工筋等)の腱が付着する部位の痛み。女性に多く、特にX脚や体がネジレている方に多く見られます。
※信頼できるカイロプラクティック等の施術院へ行きましょう。

変形性膝関節症

老化や長年の負担が原因で膝関節が変形して発生します、特にO脚や肥満の人に多く、膝関節の内側が変形して可動制限や腫れ、関節液貯留(外側に水が溜まる)が見られます。悪化すると正座が困難になります。又、変形がひどい時は人工関節に取替える手術になる場合もあります。

※体重オーバーの方は早急に減量してください。

※信頼できるカイロプラクティック等の施術院へ行きましょう。

膝蓋骨軟化症

下肢の骨格の異常が原因となり、膝蓋軟骨面の変性が起こり膝の前部が痛みます。

※体重オーバーの方は早急に減量してください。

※信頼できるカイロプラクティック等の施術院へ行きましょう。

足のシビレ

  1. 急性で両手両足が同時にシビレる(ギランバレー症候群の項を参照の事)
  2. 急性で頭痛や吐気を伴う手足のシビレ(危険な頭痛の項を参照の事)
  3. 左右片側の腰から太ももにかけてのシビレ(坐骨神経痛の項を参照の事)
  4. 両手足の先がシビレたり、痛みを感じにくい (糖尿病の項を参照の事)
  5. 歩行時に次第に足のふくらはぎにだるさ、痛み、シビレが出る (腰部脊柱管狭窄症の項を参照の事)
  6. 足の血管がコブのように膨らんでシビレる(下肢静脈瘤の項を参照の事)
  7. 左右片側の膝から足先のシビレ(絞扼神経障害の項を参照の事)
これは神経が関節部を通過する場所によく発症します。絞扼神経障害のシビレは、夜間あるいは明け方にシビレの為に目が覚めることが多いようです。

足首痛

足首の痛みの原因は色々ありますが、足関節が緩んでガクガクして痛みが出ることがあります。姿勢が悪い人(猫背や背骨の歪み、パソコン使用時の姿勢)で、呼吸が浅い人に多発します。

※信頼できるカイロプラクティック等の施術院へ行きましょう。

絞扼神経障害

準備中

アキレス腱炎

長く走ったり、跳んだり、過剰なスポーツなどで下肢に負担が架かりアキレス腱に炎症が起こり痛みが発症します。特に起床時や運動開始時や運動後に痛み起こります。しかし、運動中アキレス腱周囲が柔軟な時は痛みはあまり感じない事もありますが、そのまま過激な運動を続けると痛みと腫れが慢性化してしまいます。
慢性の場合は、痛みが軽くなるまで安静が必要です。

予防法

アキレス腱へのテーピングやアキレス腱の柔軟性増強のためにストレッチング、ウォームアップ、クールダウンの励行が効果的です。

※疲労から起こるアキレス腱の痛みは、信頼できるカイロプラクティック等の施術院へ行きましょう。

アキレス腱断裂

スポーツで生じる腱損傷の中でもっとも多く、部分断裂と完全断裂とがあります。

アキレス腱の部分断裂

部分断裂は、安静にし自然治癒にまかすのが一般的です。治癒期間は(早くて約1ヶ月、長ければ数ヶ月かかります)

アキレス腱の完全断裂

子供にはアキレス腱の断裂はほとんど起こりません。加齢(20代半ば)にともない腱組識は変性し、腱に過剰負荷が加わった際に腱断裂を生じます。
完全断裂では、普通に歩いたり、つま先立ちで歩いたりはできません。

検査

トムセン・テスト[患者は伏臥位で、患側の膝を軽く屈曲させる、検者(医師等)が片手で患者のふくらはぎをつかむ]=アキレス腱が正常な場合は、足先は底屈(天井に向かって動く)する。もし完全断裂していれば、足はもとの位置のままで底屈しない。

病院での治療

(1)手術による治療法
手術にて腱断端の縫合を行い、約6週間のギプス固定が必要、術後はこわばり感が残ります。治癒が早く、再断裂の可能性もギブス治癒に比べれば低い。しかし、機能障害が残る可能性がある。

(2)ギブス固定による治療法
そのままでギブスにて固定し、自然治癒を待つ。治癒までに時間を要し、再断裂の可能性が手術に比べれば高い。しかし、機能障害が残りにくい。

※最近では、手術治療が約8割、ギブス治療が2割で、どちらも完全治癒後は再断裂の可能性は同じ程度との事です。

(注)ギブス除去直後が、再断裂の可能性が最も高く、場合によってはいとも簡単に切れるそうです。再断裂はどちらの治療法でも可能性はあります。ギプス除去後は足関節の可動性のリハビリを行い、関節の動きが改善されれば、筋力増強トレーニングを行います。

※アキレス腱の断裂は、病院へ行きましょう。


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